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​キリスト教典礼音楽について

1.カトリック教会の典礼(総論)

2.典礼歴
a.待降節と降誕節
b.復活節の準備期 
・復活祭
c.復活節
・聖霊降臨祭
d.聖霊降臨後の時節
e.聖人祝日の部


3.聖務日課

4.ミサ

5.ミサの進行と聖歌
1.入祭唱Introitus
2.キリエKyrie
3.グローリアGloria
4.昇階唱Graduale
5.アレルヤ唱Alleluia
・続唱Sequentia
・詠唱Tractus
6.クレドCredo
7.奉納唱Offertorium
8.サンクトゥスSanctus
・ミサ典文Canon
・主の祈りPater noster
9.アニュス・デイAgnus Dei
10.聖体拝領唱Communio
・イテ・ミサ・エストIte missa est

1.カトリック教会の典礼(総論)


 現在キリスト教の教会は,カトリック教会とプロテスタント系の教会にわかれている.

プロテスタント教会は,マルティン・ルターの宗教改革以後カトリック教会より分裂してできたもので,

教義の上からも,礼拝等の仕方なども,カトリック教会とは異なっている面が多々ある.

また,ローマ・カトリック教会に対して、東方正教会があり、ローマ・カトリック教会の典礼と ほぼ同一ではあるが、独自の典礼を発展させている.

したがって,一口に教会典礼音楽といっても実に 多種多様であるが,ここでは一般に宗教音楽としてとりあげられることの多いローマ・カトリック教会の 典礼について考察していくことにする.


 カトリック教会では,中世以来一貫してラテン語を公用語として使ってきた (現在は自国語で典礼を行おうという動きが進められている).つまり、ラテン語の聖書を使い, ラテン語で典礼を行う,という形である.したがって,カトリック教会の典礼のための音楽はすべて ラテン語の歌詞に作曲されている.
 カトリック教会の典礼は,典礼歴にしたがって執り行われる.その中には,聖人の祝日や毎日曜日(主日), キリストの生涯の間のさまざまな時節が細かに規定されている.


 典礼のための音楽は、古い時代(中世)ではグレゴリオ聖歌が,ルネサンス時代になると, 加えて多声音楽(ポリフォニー)の様式で作曲された合唱曲も用いられるようになる.

特にパレストリーナが現れてからは,パレストリーナ様式の音楽が教会音楽の一つの規範とされた.


 カトリック教会の典礼は2つのタイプがある.その一つは“ミサ”であり,もう一つは“聖務日課”である.

特にミサは教会のもっとも重要な礼拝であり,そのための音楽はグレゴリオ聖歌以外にもたくさんの曲が残されている.


 典礼音楽は,典礼の中で非常に重要な用いられ方をしてきた.

つまり,典礼音楽はそれ自体を 聴き楽しむためのものではなく,それぞれの典礼の中の特定の部分に用いられ機能する祈りや メッセージなのである.したがって,典礼音楽を理解する上で,その目的とそれが機能した典礼について 知ることはとても大切である.

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